オーストラリアの砂漠地帯からインド洋までの約3000kmを愛犬とラクダとともにたった1人て踏破した女性の物語。
一秒一秒絶え間なく状況が変わる、情報化が進んだ現代に疲れた人に観てもらいたい作品。
何かをやろうという時、最初はそのことに意味を見い出せないかもしれない。
もしかするとそれをやり遂げた後にも意味を見つけられないかもしれない。
だからと言って、そうなるのが怖いからと言ってやる前から諦めてしまえばそれこそ本当に意味がなくなってしまう。それでは勿体ない。
何かをやるということは、必ず何処かに意味があるはず。
仮にそれに気づく気づけないにしろ。
〝やることに意味がある〟という言葉がありますが、まさにその通りだと思いました。
ラストは爽快感MAX。
雑に言ってしまえば“ある女性の一人旅の映画”なので劇中でのセリフは多くはないです。
しかしセリフが少なく淡々としていても、本作は非常に輝きを秘めた力強さを持っています。
そして生命の尊さを身に染みさせられます。
また人間は一人では生きていけないということも。
本作で主人公を演じたミア・ワシコウスカの体を張った演技に、更に彼女を好きになりました。
観ているだけでも過酷そう。
驚いたのがこの作品が実話を基にした内容だったことです。
世の中には無謀とも思えることに果敢に挑戦する人がいるものですね。
自分も“自分探しの旅”ではないですが、現代に必要不可欠になったネットワークから遮断された自然の中に身を置いての生活を体験したい憧れがあるので、いつか挑戦してみたい。
一つだけ持っていけるとしたら何を選ぶだろう。
やっぱり小学2年生からずっと使っている〝熊の手クッション〟かな。いや割とまじで。
たぶんこれがあればどんな所でも寝れる気がする。