たまこ

ハッピーボイス・キラーのたまこのレビュー・感想・評価

ハッピーボイス・キラー(2014年製作の映画)
3.7
バスタブ工場で働くジェリーは、経理部のフィオナに恋をしている。自宅では愛犬ボスコと猫のMr.ウィスカーズと会話をして毎日を楽しく過ごしていた。ある日、フィオナをデートに誘うが、事態は思わぬ方向に…。

統合失調症の人の目線で描かれた映画。
最初のうちはペットとの楽しい会話や好きな女子との関わりが微笑ましいのでファンタジー目線で見てしまうが、不幸な事件が度重なり、更にジェリーの生い立ちを知るにつれてものの見え方が変わってくる。
ファンタジーとして現実を捉えたいジェリーと、観ている側には見えている過酷なリアルとが対峙し始め辛くなってくる。

ラストのダンスシーンはジェリーの希望的世界観なのかな。

薬局に立っていた頃、手のひら一杯の薬を毎日服用し、手の震えや呂律が回らないなどの副作用に苦しむ患者さんをよく見ていた。
薬漬けは問題ではあるけれど、患者判断での拒薬はやっぱり危険。

コミカルに見えてすごく真面目で、医学的にも重要な作品だと思った。

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#アナケンドリック続きだな

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