Ginny

博士と彼女のセオリーのGinnyのレビュー・感想・評価

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
3.1
エディレッドメインの演技に圧倒されました。
全身でホーキング博士になりきっています。
これは、その年にこれ以上のものがある?と聞かれてあると言えない、アカデミー賞主演男優賞に納得します。
凄まじくて圧倒される感じは『ダークナイト』のヒースレジャーな感じです。

こういう演技を見るのが好き。

奥様を演じられたフェリシティジョーンズさんも、まっすぐな視線、強い視線が良かったです。目で演技されますね。
でも奥様ということなら『リリーのすべて』のアリシアヴィキャンデルさんの方が愛が凄かった…。

ジョナサンが加わったホーキング一家の光景が一番好きなのですが、
絶妙なバランスの上に成り立っているなと感じます。
スティーブンとジェーンが離婚したことは映画を見る前から知っていたのですが、難病がありながらも支えあう2人は結局離婚したんか…と思っていたのですがちょっとそれは違うなと思わされました。
離婚という決断をとるだけで、それまでの結婚の価値を軽んじられないパターンだってありますね。本当人それぞれですね。
お互いが思いやって愛情を持っても人生のフェーズで思うところは変わっていくこともある。形骸化するよりも、離婚してジェーンとジョナサンが結婚した方がジェーンに幸せかもと思う気持ちはわかる。いや、わからないですけどね…エレインにかまけちゃった~とかだったらそれはそれでショックですけど。

この映画を見てだけの感想であれば、とても素敵な三角関係です。
美しく尊い。こんな人生の歩み方もあるんだ、とまたひとつ映画から教わりました。恋愛というより、人と人の愛って感じ。
でも、やっぱり一番美しくて尊いのは子どもだなとエンディングを見て思いました。何よりの宝物で授かりものですね。

と持て余した感のある感想になっちゃった。
あ、ルーピン先生出てるよー。
Ginny

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