はま

サヨナラの代わりにのはまのレビュー・感想・評価

サヨナラの代わりに(2014年製作の映画)
3.8
「でたでた!感動モノ!難病でお涙頂戴!」

泣きました( ´; ω ;` )

主人公はALS(筋肉が萎縮する難病)を発症したケイトという女性だけど、物語の荷を一身に背負ったのは、そんな彼女を支えるベックでした。
原題「You're not you」
ケイトと私たちが最初に出会ったベックが、最後に見せる本当の「you」に思わず感動。病気の感動モノではなく、2人の女性のドラマでした。

【35歳でALSを発症したケイトは、患者ではなく友人として扱って欲しいと、大学生のベックを雇う。病気、生活、人間関係…2人は様々な壁に向き合っていく。】
『最強のふたり』ってありますね。内容は似通っていても、アプローチの仕方は全然違うので「似てる」なんて見てる最中は全く思いませんでした。あらすじ書いてて初めて思ったよ。

私は難病なんて患ったこともないし介護を受けたこともないので、ケイトの気持ちは想像の域でしかないけど「夫に負い目を感じながら生きたくない」という彼女のセリフにはすごく共感できると思いました。
「私だってこんな状況になったらこう思う」っていう気持ちを表すケイトはまだ身近に感じられる人間で、時々ベックの気持ちにもなれました。こんな人なら私も支えてあげたい。

そうやって2人に感情移入してしまうから、夫や友人や家族といった周りの人たちから受ける感情にいちいち揺さぶられて… 最初に泣いたのは同じALS患者のマリリンとその夫に出会ったところでしたから。
もちろん良い人たちばかりではなくて現実にはたくさんの感情の壁があるけど、それをかき消すくらい美しい絆がありました。ジョシュ・デュアメルいいぞ。

って、主題はそこじゃなくてベックなのー!
最初は「ベックがバーで酒飲んでるシーンなんている?」ぐらいに思ってたけどいるよ絶対いる。大事大事。
「ケイトを通して彼女が変わっていく物語」ともとれるけど、それは単に私たちが「本当のベック」を見てなかっただけだったんだなぁと思う。あー!なんかまとまんない!

とりあえず良かったです!あらすじだけでは読みきれない深い内容がありました。
くそう…ジョシュ・デュアメルの吹替え『クイーンメアリー』のバッシュの人じゃないか…吹替えでも見たい…
はま

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