しょうちゃん

30デイズ・ナイトのしょうちゃんのレビュー・感想・評価

30デイズ・ナイト(2007年製作の映画)
4.0
サム・ライミがプロデュースしたサバイバル・ホラー。

グラフィック・ノベル界で活躍するスティーヴ・ナイルズの同名コミックを映画化。
アラスカの小さな街を舞台に、
冬になると太陽が24時間昇らない日々が30日間続く“極夜”に乗じて現われたヴァンパイアたちの襲撃により逃げ場のない恐怖に陥った住民たちの死闘を、
寂寥感に満ちた生々しいタッチで描き出す。

北米最北端の地、
アラスカ州バロウでは30日間も太陽が昇らない極夜を迎えてしまい、
そこにヴァンパイアが押し寄せるという設定は面白い。
雪に閉ざされた真っ暗闇の世界をヴァンパイアたちがのさばる。
ヴァンパイアは人間のような清潔感は皆無で血を吸ったそのままで歩き回るから、
まるでゾンビそのもの。
襲い方も俊足ゾンビと同じでかなり凶暴で残忍。
人間にとっては圧倒的に不利な状況下で生き残るのか、
その緊張感がいい。
住民たちがヴァンパイアに襲われる様子を上空から捉えた描写は、
まるで阿鼻叫喚の地獄絵図が素晴らしい。
ラストは、
夜明けの抱擁が感動的なバンパイアホラーでした。
しょうちゃん

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