どーもキューブ

ボヤージュ・オブ・タイムのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

ボヤージュ・オブ・タイム(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

テレンスマリックのディスカバリーチャンネル、ネイチャーな時間旅行



製作ブラッド・ピット他。
脚本監督テレンスマリック。



2017年本作もひっそりと静かに全く話題にもならない沈黙をへてのDVDスルー発売。

寡作な自然派耽美監督テレンスマリックの新作だ。

おさらいすると、
ボーイミーツガールな犯罪はどこか自然にまぎれてくる「地獄の逃避行」今やレアソフト

農地の争いは美しき田畑と麦と愛に散る「天国の日々」

新大陸発見と原住民と海と波とコリン・ファレル「ニューワールド」

家族の崩壊はまさに天変地異の風景と重ねゆく、カンヌをゆるがした「ツリー・オブ・ライフ」

癖の強い風景描写を無駄に時に叙情的に様々な人間ドラマに挟む作風がテレンスのフィルムだ。大好きな作家。

テレンスマリックは、寡作というよりやはり映画監督業界に多分興味無い感じはなんとなく映画を見るとわかる。ハーバードを出て、もう1個大学入り中退して教鞭をとる先生でもある。

2000年代にはいり、そんなテレンスも少し製作ペースがはやまりファンとしては、嬉しいところ。
ブラッド・ピットの製作協力も本作デカい。 
 

本作は、まさしく渾身の一作。

これまでテレンスマリックの映像感覚である、自然映像と人間ドラマの融合。

そこから人間ドラマを省いてついに自然派映像映画を撮りあげたとのこと。

だが、私は「シンレッドライン」を見た時、テレンスマリックは、絶対ネイチャー系映画を撮りたいんだよなあとかなり思った。
シンレッドラインなんて、戦争とか
ベトナムとか
横に置きすぎた映像の配分にむしろ驚きと新しさを感じた。
マリックにすれば、自然のなかの小さないざこだよみたいなメッセージにとれた。

んで、時たち2017年。
ひっそりとGAGAさんDVDレンタルしました。



なーるほどなあ!これはスルーになっちゃうのかなあ。

勿論テレンスマリックファンクラブ仕様だ。テレンスマリックファンのみお願いします。


まさしく
テレンスマリックch.
テレンスマリックディスカバリーチャンネルプラスポエトリーリーディング付き
チケット1800円
いかがですか?

はたまたキューブリック「2001年宇宙の旅」の自然宇宙場面を詩的につなげたテレンス映像マジックのような感じ

みたいな感じ。
とっても面白かった。
これIMAX版(40分弱)ブラピナレーション版もあるというんだが!そっちがみたいわ!というのが本意かな。


解説、いまどんな映像説明付け足し一切皆無。ご注意。

ケイト・ブランシェットのポエトリー喚起とともに

自然
人間
宇宙
微生物
CG

映像が無作為に
不連続に繋がっていく本作

まさしく壮大な自主映像でもある。

なかでも
火山なんかな?
溶岩の出来る瞬間みたいのが映るのだが(CGかわからづ)、マチャアキの「西遊記」冒頭の石がゴロゴロするシーンを思い出した。とてもおどろおどろしかった。

あと蟹の大群が出てくる。ゾンビかと思った。

調べるとやはりテレンスの昔からやりたかったらしく膨大な研究、メモから
映像を作りだしたいのもあったみたい。
なんで体内の映像らしきものがあるが、あれはCGなんかな!

本物なのかCGなんかみてるとわからなくなるけど

火山映像とかフツフツしてたり
岸壁とか
海底のおかしな魚介類とか
綺麗奇天烈なやつ
チョイソフトグロも微あり。

人間の映像は、テレンスが撮りだめした荒い映像が入り込む。アジアとか映るね。世界各所で撮ったようだ。

けどこれで
テレンスマリック!
やりたかった事をやったんだな感は、
すんごく伝わった。
リンチの「インランドエンパイア」のよう。


ほんと人間の小競り合いとかさ自分の悩みなんて
きっとね
ほんとね
宇宙的広大巨大視野からすると

ナンセンスな
微生物さ
なんかもな

なんて思いました。



さて
テレンスマリックのディスカバリーチャンネル、ネイチャーな時間旅行

ファンのみ
ぜひ


追伸
ある意味ブルーレイで欲しいかも!
ていうか
「地獄の逃避行」ってソフト化?してるんだっけ?もう一回みたい!

本日ブログそのまま投稿
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