このレビューはネタバレを含みます
ドラムサウンド溢れる超クールな作品。観終わった後は最高の気分になれる。
まあ、喧嘩の果てに生まれる、お互いを認め合う瞬間を描いているから、ヤンキー映画みたいなもん。そこに音楽というアートが見事に融合している。
圧巻のラストシーンは魂を揺さぶる。ほんの数分間のシーンなのに、あまりに雄弁でボリュームが物凄い。カメラが引いてマイルズ・テラーとドラムセットの全体が映るショットなんて、もはや神に見紛う程の迫力。
そしてJKシモンズも最高。悪魔のようなカリスマ教師ぶりはこの人にしか出せなさそう。ジャズバーでの演奏もしっかり素晴らしかったし。
なんせ音楽が美しくて映画観に行くっていうか演奏を聴きに行ったような気がする。あっという間だったな。
でも、予告編であのカークラッシュのシーンは出さないでよくなかったか。観ちゃってたから予想できたのが残念だった。
まあこういう傑作には言葉とか必要ないな。とりあえず黙って観に行けばいいと思う。