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スノーホワイト/白雪姫のMelkoのレビュー・感想・評価

スノーホワイト/白雪姫(2001年製作の映画)
3.5
同じ白雪姫テーマ、何故かレビューし忘れていたこちら。
小学生の時、深夜放送分を実家でVHSに録画して。タイトルに惹かれて見たが、同じ白雪姫でもこちらは「世にも恐ろしい」テイストな内容。

導入部分は通常の白雪姫と同じだが、継母のバックボーンが特殊。元々が醜悪な容姿の魔女。自分の敷地に忍び込んだ小人を陶器の置物に変え、コレクションすることが趣味。
そんな魔女の元に、放浪の旅から帰ってきた同じく醜悪な見た目の兄が訪れる。兄はプレゼントとして魔女を美しい姿に変える。美しく生まれ変わった魔女は、妃を亡くしたばかりの国王に近づき、結婚し…
と言うストーリー。

白雪姫に好意を持つ王子を自分のモノにしようとするところ等は先の作品と同じだが、魔女が自分を恐れた王子を熊に変えたり、割れた魔法の鏡の破片が目にささった家来が女王に心酔したり、七人の小人の名前が曜日の名前でそれぞれ七色の衣装だったり、オリジナリティも溢れる。小人は高速移動ができる。(7人が横並びになって虹になる)
CGはたしかにチープめだが、自然や衣装の美しさであまり気にならなかったかな。
ホラーというほど怖くもなく、かと言って歌ったり踊ったり明るいわけでもなく、不思議なテイスト。
嫉妬したり焦ったりと人間味あふれる女王(魔女)と、眩いくらいに美しいが感情表現の乏しい白雪。2人の対決ではなく、白雪が女王に追い詰められる王道展開。

白雪を永遠の眠りから覚ますのは、王子の真実のキス。
女王の顛末は、子どもながらにゾゾっとした…

子どもだったから日本語吹き替えで鑑賞。そのイメージが強い。しかも録画してたのはNHK放送版。なんと白雪の声は安達祐実、国王の声は大和田伸也。特に白雪役のクリスティンクルックは安達祐実に似ていて、もう安達祐実が喋ってるようにしか聞こえなかった…

魔女の兄が最後に再度登場する、まさに「世にも奇妙な」ラスト。兄は、何がしたかったのだろう…目的が見えない後味の悪さ。
久々に見たいなあ…実家にまだあるかな…VHS…
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