「独裁国家からの脱出。」
1973年、チリ独裁政権下で起こった話を、史実に基づいて映画化。多少事実とは違うトコロも概ねあるらしいが、こんな独裁国家が実際にあったコトが驚きだし、それだけで十分恐怖は伝わっている。
コロニアという脱出不可能な巨大敷地から、いかに恋人を救い脱出するか。最後まで脱出できるのかどうかというハラハラな緊張感はあった。本当にラストまでどうなるか分からないので気が抜けない。
男尊女卑があからさまに描かれてるのは観ていてキツい人もいるかも。そこまでハッキリ見せる訳では無いが、それでも女性を殴るシーンはイッパイあるので、胸糞覚悟。
監視が杜撰だったり、主人公のレナにはちょっと甘いんじゃないかと思う場面もあったり、ハンスの幼児演技を誰も怪しいと思わないのが、とか色々と不満もあったが、脱出映画として面白かった。
余談、エマ・ストーンは髪下ろしてる方が断然可愛いな。