Shintaro

ブリッジ・オブ・スパイのShintaroのレビュー・感想・評価

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
3.2
テーマ性の強さは、普段からスピルバーグ映画から何となくは感じるもんですが、自分的に今作は、いつも2つ以上は鳥肌が立ちまくるシーンのある監督なのに…と残念。
高評価なのはやはりそのテーマ性の深さと大御所たる出来栄えなんだろうけど、それが故に退屈でならなかった…。
スピルバーグらしさなんてわからないけど、個人を描くというよりその人を取り巻く世界を表現してる感が今作は強い。
だからドノヴァン個人の存在があまりに”正義の代表”になりすぎで困惑する。苦悩もすんなり解決されていくので、あれ?あれ?ってな感じ。
他監督だが、政治的な世界を描きつつ、個人のパーソナルを描く『J・エドガー』のほうが個人的には好み。

俳優さんの演技で魅せつつ、合間合間でテレビや新聞などの少し説明的すぎる箇所がちょっとな…と。

でもまぁ、結局スピルバーグ。
”映画を観たなー” という感覚は絶対に胸に刻ませてくる
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