イチロヲ

女教師 生徒の眼の前でのイチロヲのレビュー・感想・評価

女教師 生徒の眼の前で(1982年製作の映画)
3.5
校内で強姦被害を受けた女教師(三東ルシア)が、現場に落ちていたジグソーパズルのピースを手掛かりに真犯人を特定しようとする。男を惑わす女教師の犯人捜しを描いている、日活ロマンポルノ。

「強姦魔を捜索する→嗜虐性をもつ男に接近する」という負の連鎖を主軸にしながら、教諭のもつ「女性」のエロスを語っている作品。主演の三東ルシアは、常時困ったような顔立ちと折れそうな痩身が印象的であり、生々しい魅力を醸し出している。

ドラマでは、筆者の原体験によく似ている、イジメられっ子の生徒(堀広道)が登場。そして、その生徒をイジメている富裕層の不良カップル(岡里奈&中根徹)が、主人公教諭に対して刺激剤を投じてしまう。

日陰者の視点から女神となる存在を提起しつつ、「女のしたたかさ」で敵対者を討ち取る、王道パターンへと落としていく。イジメられっ子との共感性により、全身を鷲掴みにされる感覚を受けることができる。
イチロヲ

イチロヲ