このレビューはネタバレを含みます
叙述トリックを映像化する限界を感じてしまった。
多分原作はきっちり補完するのだろうがトリックありき過ぎる見せ方が何より釈然としない。
前田敦子扮するまゆという女は、童貞狩りが趣味の女なのか、遠距離ゆえの寂しさからなのか、二股の理由がいまいち分からない。
松田翔太から、亜蘭墨司に乗り換えるのは相応の理由があるだろ。。
なによりの違和感は、妊娠と堕胎が絡むのに、両家の親が一度も出てこないところ。
さすがに不自然だし、男の言いなりであっさり堕しちゃったすぐ後で別の男(しかも誠実さだけが取り柄そうな朴訥とした男)とデートしてすぐにセックスする精神構造も全く理解できない。
しかもクリスマスプレゼントで別々の男に同じものを買い与えたのはなんなの。面倒なの?自分色に染めたいの??
そして肝心のラストが、全然意味わからん。トリックドヤ感しかない。
まゆにとって昔の男であることがハッキリした鈴木は、美弥子と正式に付き合えば良いだけで何も失いはしない。
まゆもニューたっくんがいる。
二人のたっくんが出会ったところで、何も悲劇的なことは起こらない。何のためのラストなんだよ!!