半月板損傷

ズートピアの半月板損傷のレビュー・感想・評価

ズートピア(2016年製作の映画)
1.5
全編通して農業従事者disがハンパないな!
顔も知らない人達の食を支えるのは立派な仕事!

絵もかわいいし、単に上昇思考の強い女性(ウサギ)のサクセスストーリーとしてなら普通に面白いかも知れない。
夢は叶うみたいなのもまぁわかる。
が、これが差別イクナイって話だとかって言われるとウ~ン?て感じ。

「キツネ=詐欺師みたいなバイアスやめようよ」っていう割には、警察官のなかでも危険な犯罪捜査官こそが”立派な仕事”で、交通課の駐禁取り締まりはつまらん仕事、事務員や受付業務はうだつの上がらないデブやノロマなナマケモノがやる仕事みたいな”無邪気な職業バイアス”が半端ない。
適材適所というなら、狩猟能力が低くて補食される側の脆弱な小動物であるウサギを危険な犯罪捜査の最前線に置かないなんてのはまさに適材適所であって、無駄に死なせないための倫理的配慮としか思えず、そもそも論としてこれを差別やパワハラだと捉えることができなかった。

また、学歴で入ってきて、現場の下積みも経験も実績もない新人がいきなり現場の花形の仕事に就かせろ的なキャリアっぽい思考もすごく鼻につく。笑
そりゃ現場の叩き上げの刑事たち怒るわ!
小動物だから死なないよう守らなきゃいけないから、負担も増えるし。。

そんなこんなで、どうにもこうにも全然主人公に感情移入できませんでした。
むしろ組織において上層部と部下、現場の矜持との板挟みで悩ましいに違いない水牛署長に同情してしまったよ。

これが逆に「肉食動物だからという理由で危険な現場に配属された臆病なトラが事務職を希望する話」とかだったら素直に見れたかも。
って、そんな地味な映画ヒットしないか。笑

繰り返しになるが、差別どうこうじゃなく単に上昇志向の強い女性(小動物)のサクセスストーリーとして観るぶんには普通に面白いかなと思う。
半月板損傷

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