RenAlLotus

チャッピーのRenAlLotusのネタバレレビュー・内容・結末

チャッピー(2015年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

つっこみどころはいくらでもある!テック関連もそうだし、意識の連続性についてとか、生まれたてのニュートラルな"意識"を入れられたロボットがなぜ動物のように振る舞うのか?痛みを感じないのになぜ頭をかばうのか?さすがにそうはならんのではないか?みたいなのは言い出したらキリがない。

ただ、それを補ってあまりあるサイバーパンクがここにある!!格差社会やギャングとテクノロジーは親和性が最高だぜ。とにかく銃持ったブリンブリンの南アギャングがバチバチのメカを連れているというのはかっこよすぎるし、ラストで描かれる「意思を持ったロボットがスラムに潜伏する」というのもアツい。
要は、元は小綺麗なロボットが汚い世界にいるという、ギャップ萌えだ。

ダイ・アントワードの2人の雰囲気もマジで良い。てか演技がうまい!どっからどうみてもチンピラだ!エンディングでちゃんとEnter the Ninjaが流れるのもアツいと思わんか。本人の代表曲だぞ。

ディオンやヨーランディが今後ロボットの身体に意識を移して暮らすこととかもなんかもう、羨ましいぜ。チャッピーは結局ヒュー・ジャックマンをエグめにボコボコにするから、物語の主人公として見ると引いちゃうけど、でも待てよ。ギャングだぞ?ヨハネスブルクの。ギャングならむしろ自分やファミリーをファックしたマザーファッカーは全員殺すくらいがクールだろ。

というわけで、近未来のテクノロジーとギャングスタへの憧れだけでめちゃくちゃ観れる映画だし、意識とか人間性とかの話もメチャクチャ目新しいわけではないものの"考えさせられる"。おれはサイバーパンクが好きだから、もちろん廃墟も好きだし、うん、だからもうこの映画はマジで好きなんだ、良いとか悪いとかじゃないんだ

チャッピーの雰囲気が好きな人は、ゲーム「サイバーパンク2077」もやってみるといい。雰囲気面ではほぼ包含されているぞ。
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