ねつき

トイ・ストーリー4のねつきのレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)
3.9
「なんで生きてるの?」

世界中みんなに愛されている「トイストーリー」という物語だからこそできた今作だと思った。
思い入れのあるおもちゃっていうのが、わたしたち視聴者にとってはウッディたちそのものだもの。

持ち主に固執するおもちゃと迷子を受け入れるおもちゃ。
どちらも強がっているように見えるし、幸せなんて主観だから、どちらが幸せなんてわからないけど、少なくとも今作のウッディはず〜〜っと辛そうだった、ただそれだけ。
アンディの1番だったからこそ、持ち主に愛されることの喜びを知ってる。
後半の「俺にはもうこうするしかないんだ!!!」ってセリフ、ものすごく痛かった。心に刺さった。
人生かけて大切にしてきたことがあって、それの価値が揺らぎかけてんだもの。そんなんそこにすがるしかないじゃんか。そんなんおもちゃだろうが私たちだろうが一緒だわ。
前作までの仲間思いの(ドジだけど)かっこいいウッディはいなくて、1番のプライドを持ってしまったがための弱いウッディがこれでもか〜〜ってくらい見られる。(ウッディ嫌いになるレベル)(と私は思った)

ボーが見せてくれる景色はぜんぶ子供部屋とは全く違う種類の輝きだったもんな。ボー、パンツだけど色気ムンムンだよな。しかもやらしくないタイプの。
綺麗な景色をうっとり眺める好きな人の横顔とか、どんな景色より美しいやつやん。


とりあえず、私は満足した。
トイストーリーと共に成長した感あって、めちゃめちゃ幸せだ。
おもちゃもみんな大人になる。私たちもなろ。
ねつき

ねつき