ねつき

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのねつきのレビュー・感想・評価

3.6
「2人ならどんなことでも乗り越えられる!」

この映画語る前に、その人のマリオ偏差値の説明は必ず必要と思うので、私のもご紹介。
大前提、1994年生まれの私、ゲームしない家に生まれる(モノポリーとかは死ぬほどやってた)
それでも小4の時お年玉で同級生に遅れを取りながらもついにゲームボーイアドバンスをゲット。嬉しかったなー。
最初にやったゲームなんだっけ。
マリオは何代目かわからないけど、王道のやつやってた。DSかな。平面のやつ。他、マリオカート、マリオパーティ、メイドインワリオ、ニンテンドックス(あ、これは違った)
あとは幼馴染の男の子がゲーム部屋まで持つくらいゲーム好きで、そこで64のマリオサンシャインみたいな(水のやつ)やってるのをただ見てた。(この子私に惚れてたくせに1回もやらせてくれなかったから恨んでる)
まあそんなとこですかね。日本人の人並み程度のマリオ偏差値という解釈でよろしいかと。そんな私の感想ですが。

まず、ストーリー薄い。いや、これはいいのよ。ファミリー向けの映画なんだものね。鑑賞後後ろの席にいた未就学男児が「たのしかったぁ!」と言っていたのでそれで十分です。でも、だとしたら冒頭のブルックリンのくだりはちょっと冗長に感じちゃうよ。いや、平面アクション(?)とかはいいの!大好きなの!ゲームを模したサービス映像がどこここに上手に織り込まれる今作。
平面のX軸だけの動きからの旗にジャンプ、64マリオの第三者視点映像、DKの樽のステージ、レインボーロード、あとは知らないけど多分他にも。マリオ偏差値50もあればめっっっちゃ興奮できるんだよね。いいや短い!!!もっと見たい!!!!!いや無理か!?マリオがブルックリンから来る設定だと90分に収まらないか!いや〜でももうストーリーとかいいからもっともっと見たいよ〜
なんか出し惜しみ感がすごい。続編あるんだよね…それはわかるんだけど、私はレディプレイヤー1とかRRRみたいに、これ以上ないくらい脂の乗ったカロリー爆弾の具材を乗せまくった映画が好きよ。
ヨッシー出してないよね、とか、てかあのキャラもあのキャラも出てないじゃん?いや〜〜〜〜もっとできたじゃん。そう言われてみたら、ジャケもめっちゃ「1」っぽいじゃん。めっちゃ続きそうじゃん。いやだよそういうの。もうこれ以上ないくらい乗せ乗せにして、それでも続編作るから楽しいんじゃん。映画全体としては上手にまとまってて良いんだけど、何かの入り口に勝手に立たされた感じがして私はちょっと嫌だった。なんで2見るのありきでこれみなきゃあかんねん(っていう解釈だったよってだけで、そんなことないかもだけどね)

マリオがちょいちょい「ヒャッフー!」とか「マンマミーヤ」とか言うのめっちゃ好みです。あとDKのビジュと性格めちゃくちゃ好みです。全人類ゴリラ好きだよね。
てか!!!最後DKの親が「助けてくれてありがとう!DKダンス(だっけ?)踊っていいぞ!」「ありがとう親父、ただ今は無理だまた後でな」みたいなセリフあったと思うんだけど、私としては「こりゃ〜最終試合でマリオと共闘からのダンシングバトル、もしくはエンディングはドンキーダンスからのエンドロールくるぜ」と思ってめっっっちゃワクワクしたんですけど!?え、聞き間違いじゃないよね!?
いや〜残念まじ残念。映画的な出来が残念と言う話ではなく、私の好みから外れていて残念(クッパ的思考)

クッパが歌い出すとこめっちゃ好き。「歌うま〜アハハ」とヘラヘラ楽しんだ。あそこも短い。
そういうんでいいんだよな〜ルイージが映画の2/3つかまってて最後の最後しれっと主人公的に登場してクッパ倒してもぜ〜んぜん許せるから、やっぱり多少ストーリー乱雑にしてでも映像魅せ映画に振り切って欲しかった。まあ子供が「たのしかったぁ!」んならいいけどさっ

あと、マリオが一般人なのも「え、そうなん?」と思ってしまった。うちらと同じ世界の住人なんだね…んでもその後きのこ王国に住み始めるわけだし、これはマリオがマリオになるまでの物語、としたらまあ許せるが。そういうの冒頭は知らなかったから、ここで心の扉が若干閉じた。

まあ私も、「たのしかったぁ!」上でのあえてのダメ出ししてる。こちとらいち消費者だからね。
とりあえず映画見たことで「どうだ世界、日本の任天堂はぁ!」と1枚も噛んでないのにドヤ顔できる権利は得た。
ねつき

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