ねつき

エスター ファースト・キルのねつきのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「あなたが選んだ役でしょ、最後まで演じ切って」

“この映画、どこかが変だ。”
弟と観ていたが、映画見終えた直後「変な映画」と言っていた。うん、それに尽きるね。変な映画。

エスターといえば。
ホラー耐性ない頃、映画始めたての可愛い私が鑑賞して「なんじゃこりゃああ」と言った記憶がある。不気味さもさることながら、誰も予想できないの圧倒的どんでん返し。最後のエスターの化粧とった顔面の不気味さったらない。
だからそれに比べたら今作はな〜。エスターっていう人物像を知ってしまってるから、今回登場する家族たちとエスターとで比べると、私たちにとっては家族たちの方が新規で、エスターと長い付き合いになるわけだから、まあそっちサイドで話を観てしまうよね。YouTuberが「新しいホラーアイコン」と言っていたがまさにそういうことかな。前作で衝撃を受けたエスターのキャラクター像を定着させ、ピンチに陥るが彼女ならではの行動力と凶悪性と悪運とで乗り越えていく。エスターならこうするよね〜的なことがわかる。1を観た時には身の毛もよだつほど気味の悪かったエスターが、いつの間にか視聴者の中で主人公として認められ、下手したら応援される可能性まである。描く視点でこうも変わるのね〜。

まあ当然エスターの正体知っちゃってるから、ルフィに雷が効かないって分かった時のエネルみたいな顔面で驚いた前回のような衝撃はない…と思いきや、映画作品としての「エスター」に大切などんでん返し要素もちゃ〜んと盛り込んでいるので助かる。エネルほどではないけど、ボーボボに突っ込むビュティくらいには目ん玉飛び出しそうになった。てか弟もYouTuberも言っていたので私だけじゃないんだけど、どんでん返しのとこの説明流暢に行きすぎて、すげーこと言ってるのに上手に驚けなかったの悔しい。「え?え?」と思っている間にシーンが変わって「ここにエスターも埋まってるのね」→「ええええぇ、あ、そういうこと!?!?!?あ、じゃああの時言ってたのはああいうことね、あ、にいちゃんのあの反応、ああ、そういうことなの…か…?あ、じゃああれも…?ん…?よく聞いてなかったくそ…」とじわじわと理解というか想像で保管して補っていった感じなので、エスター1とかマリグナントとか観た時のアドレナリン大量分泌される感覚は味わえなかったな。いやいやだとしても、2と思えば及第点でしょう(何様)

まあツッコミどころは多々あるので、映画好きと家でヤイヤイ言いながら見るのが1番楽しいかも、そんな友達がイレバの話だが。おっと、入れ歯の話は禁句だったな。

「良作」と表現されているが、まさにそんな感じ。別におもろいけど興奮して人に勧めるとかは私はないかな。
今日は親友と弟と3人で、私の新しい職場を見に行くっていう旅をした。靖国神社を初めて観たんだけど、つるーんとしたばかでかい鳥居の奥に銅像が立っていたし、狛犬も顔がデカかったりちっちゃかったりでめちゃくちゃ変だった。そのあと弟の家に行くまでにも、ふざけてるとしか思えない駅名の駅ばかりでめちゃくちゃ変だった。変は楽しい。変は最高。
「変イェーイ!」「あ、ずるいぞ!俺にも変って言え!」(引用:ラーメンズ『金部』)


親友と弟の構図、誰かもう1人いればポケモンアドバンスジェネレーション編のパーティになれるな。
ねつき

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