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トイ・ストーリー4のSsknのネタバレレビュー・内容・結末

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

ウッディの結末ってアイアンマンとキャプテンアメリカのラストと同じメッセージを内包していますよね。
今まで「子どもといることだけがおもちゃの幸せなんだ」という価値観にウッディも我々も囚われていたんじゃないかと思います。そういう暗黙の「役割」からの解放を描いているという点でやはりPIXARの現在地は今なんだなと思いました。
産まれた時点で持っているアイデンティティは時として枷になることもある。ウッディ(=我々)はそれら固定観念から解放され個として歩む道もあるのだという新しい提案は非常に重要だと思います。キャップやトニーも「役割」を果たし「個として解放」されていきました。
でも、そのメッセージは今までのアンディとの絆を否定するものではありません。『時が流れても 変わらないもの 俺たちの絆』という歌詞は決して絆を足枷にするためのものではなく移ろいゆく価値観によって居場所は変わるかもしれないが愛し愛された事実は揺るがないのだという意味なのだと再解釈できました。これは今作がなければなかった解釈です。

序盤の雨のシーンや、アンティークショップの埃の表現、ボーの陶器の質感、全ての表現が臨界点突破していて全てシーンを舐めるように観ても飽きないクオリティで本当に素晴らしかったです。

ウッディとアンディ、そしてバズや仲間たちとの永遠の絆に幸あれ。そしてそれぞれの未来に幸あれ。GoToInfinity!!
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