このレビューはネタバレを含みます
何故カルリートスが犯罪行為に走ったのかという深層心理を追求する作品ではなかったが、主演のロレンソフェロの細やかかつ大胆な演技で天使の顔をした殺人鬼という複雑な役に立体感が増していたと思います。
終盤カルリートスが流す涙を見て、この邦題の意味に気づきとても悲しくなりました。気丈に振る舞っていても、満たされない空虚さが彼の心を支配していたんだなと思うと、映像の華やかさとのギャップもありとても辛かった。
全体の色彩感覚が抜群に良くて、ララランドに匹敵する良い仕事だなと思いました。
あと、タバコを吸う姿のカッコよさたるや。
観てよかったです。