事故や犯罪現場など、刺激的な映像を撮ってマスコミに売る報道パパラッチとなった男の物語。
撮影した映像が過激なほど高く売れるため、住居侵入や遺体を動かすといった犯罪行為がエスカレートしていくルイス。
入手した警察無線受信機を使い、警察よりも先に現場に駆けつけ撮影する。その姿はハイエナのようだ。
ジェイク・ギレンホールはチューインガムとサラダだけの生活を続けて、自宅から撮影現場まで20キロ以上の距離を毎日走っていたという。体重を12㎏以上減らし極限の空腹状態でルイスを演じたため、痩せ細った目が強調されギョロ目になっている。
その目は、貪欲にスクープを追いかけて、貪るように撮影する飢えた野良犬のようだ。
撮影する側も、それを報道する側もモラルを問われるが、刺激的な映像は視聴率が上がる。
人の不幸を撮影するのは残酷と思いながら、見たくなるニュースは過激なものばかり…。
パンダの赤ちゃん誕生から殺人事件まで、幸も不幸も報道するマスコミの仕事は大変だろうけど、やっちゃいけないラインを越えたルイスは狂っている。