来夢

ボーダレス ぼくの船の国境線/ゼロ地帯の子どもたちの来夢のレビュー・感想・評価

4.5
戦争だから。戦争だけれど。
言葉の通じない四人。それでも憎しみも優しさも伝わる。
国と国、宗教と宗教は、どんなに言葉を交えても戦争をするけれど、そこにいるのは本当はただの人と人だ。
戦争は本来 人と人 が作ることが出来るであろう可能性を潰してしまう。
イランとイラクとアメリカの全てを繋ぐ、世界に共通する一つの大きな未来への希望と、それさえも簡単に消してしまう現実の愚かさが同時に胸を刺す。
銃撃シーンがなくても、しっかり伝わる名作です。
二回目以降の鑑賞は、字幕を消して観るのも良いんじゃないかな。
来夢

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