キミョカワイイ子供たちを観たいというよりも、ともすれば、マペットにも見えてきそうな非現実的なエヴァ姉さんを観たかったので、鑑賞。
ミス・ペレグリン(エヴァ・グリーン)の完璧さが逆にとても怖い。妖艶さにどこか不気味さがプラスされて、実在するとは思えない人が実際に映像で動いている。もう、この時点でティム・バートンの勝利だと思う。エヴァ姉さん、すげえ。
奇妙な子供たちが表しているのは、みんな違って、みんないい、という、金子みすゞなテーマです。
この屋敷で暮らしている限り、子供たちはそれぞれの能力で誰からも差別されることなく、平和に暮らしているのですが、やっぱり、閉じた世界には違いないかなぁ。
それでも、後半の立ち向かう子供たちの勇気は素晴らしいと思うのです。
ファンタジックさのなかの寓話的な不気味さは、さすが、ティム・バートン。お手の物です。
冒険もバトルも恋もホラーもてんこ盛りでした。
2017/02/03:TOHOシネマズ新居浜(字幕)