ぼぶ

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちのぼぶのレビュー・感想・評価

3.9
久しぶりの大好きなティム・バートンの感じ。
タイムリープ+フリークス+超能力バトル+家族愛…という要素盛り沢山な内容が詰め込まれた2時間。

グロくてでもどこかギリギリでポップという、らしい匙加減が絶妙に効いた世界観やキャラ、冷たい方向性で画を作っていたかと思うと急にカラフルさを飛び込ませるあたりは、ティム・バートン作品を観てるな〜とすごく思えて◎

でも内容盛り沢山なだけに、そしてその1つ1つのエピソードが深堀するとより感動しそうなだけに(不仲な父と狂ってる祖父、エマとの時間を超えた愛、各キャラとの絡み、敵勢力との関係、タイムリープという設定)、もっと長く…あるいはどれかに絞って感情移入したかった感はある。
個人的にはタイムリープものはかなり好きなので、もっとそこが生きたら良かった。

でも何よりチュー出来て本当に良かった。
すれ違う感じがもう意図的過ぎて、ラストまで…と諦められて心地良かったけれど。
ガラスじゃなくて、鉛の靴を履いたヒロインってグッとくるね。

単にダークファンタジーって一言で片付けてはもったいない。
永遠を生きる、少し変わった人たちの、変わらないけれど大切な毎日のお話。
ぼぶ

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