柏エシディシ

ジャスティス・リーグの柏エシディシのレビュー・感想・評価

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)
2.0
結論から言うと、面白くはなかったです。
申し訳ないですけれど。

シリーズを通して、キャラクターを構築してこなかった事はやはり大きく、どこかつくりものの印象は拭えず、血の通った人物には感じられませんでした。
観客が本作のキャラクターから感じられる魅力があるとするならば、それはこの映画からではなく、アメリカンコミックが80年の歴史の中で熟成してきたキャラクター本来の設定や背景の賜物であって、この映画はその上澄みだけをすくってるだけに過ぎない様に思うのです。

人物設定の薄さはプロットの薄さにも繋がっており、ストーリーの顛末は、まぁ、あれですよ。いつものヤツです。宇宙からの侵略者が古代の地球の〜〜って、トランスフォーマー的な。既視感たっぷり。またそれ?
シンプルは大いに結構なのですが、そこに盛り込まれるドラマや人物描写まで薄っぺらい。
画面で行われてる事は見た目派手だけれど、規模の大きさや危機の切迫感が希薄、どこか小さな世界の出来事にしか思えない、ハリウッドのお安いデザスタームービーの様にしか感じられない。
お金を掛けた紙芝居。

本作を「お子様ランチ」に喩えている方がいましたが、まさにそういう映画。自分にとっては悪い意味ではありますが。
所詮、コミック映画なんて子供向けだろ。幼稚な大人の慰みものだろ。そう言う事?
アメリカンコミック、舐めんなよ。俺たちが好きなスーパーマンやDCのヒーローヒロインは、そんな薄っぺらいモンじゃないんですよ。
柏エシディシ

柏エシディシ