GUMI

ビリギャルのGUMIのレビュー・感想・評価

ビリギャル(2015年製作の映画)
3.9
大学受験で第一志望叶わなかった身としては潔く「良かった」と言うのが悔しい作品。⇒妬み♡

縁あって授業に潜ってみた身としては慶應の校舎が懐かしかった。⇒悪あがき♡

(ちなみに、潜ってみた授業が 教授が一方的に講義を進めるタイプではなく順番に学生を当てて質問するタイプのものだったので心臓破裂寸前だった。)




ストーリーは言わずもがな、原作のタイトル通り。
可能性を潰さない、可能性を自ら捨てないことの大切さが描かれているわけで、中学お受験後は好きに過ごしてしまい高2で偏差値30の派手な女子が一念発起 慶應合格という夢物語をやってのける。

映画という見世物なので、彼女の学力面でのステップアップに関しては楽しく取り組む方法を描くに留めてあり、難関大学受験の厳しさではなく環境·心理面での描写メイン。

ある程度できるようになったつもりで赤本開いてみてそっ閉じする気持ち…今 思い出しても心折れる。
一旦 投げ出すタイミングが自分と同じだったので、アレは受験あるあるなんですね(笑)



兄妹間に格差を付ける父親、「いい子なんです」と子の全てを肯定する母親。
娘が無事に慶應に進み、結果的には一見すると勝ち組だが家庭教育については勝ち組とは言えないんじゃなかろうか。(個人的にああいう家庭が受け入れ難いのが大きな要因。)
父親が娘の受験に金銭的協力をしてくれなかったため、母親が自分の結婚指輪を質に入れて資金調達した話はテレビで見まして 見上げたもんだと思いましたけども。


彼女が人として成功したのは、自身が変わるきっかけとなる人間と大学受験に間に合うギリギリのタイミングで出逢えたことに尽きる。
赤ちゃんに好奇心が芽生えるように、さやかちゃんのやる気スイッチを押した坪田先生。
塾業界ってこの映画の通り 夜更けまでの作業で体力とリスクとの闘いの中、あれだけ生徒と向き合うのは本当に途方もない。頭が上がらない。

この映画の中だと学校教育がネガティブなものになっていますが、学校·塾問わず、あのように生徒が恩師と呼べる存在に出逢う·出逢わないとでは先の生き方がまるで変わってしまう。
学力は上がらなくてもいい、出来るだけ多くの生徒が自分の人間性に良い影響を受けるような師と出逢えたらいいと思う。


自分の信念に嘘が付けない役をやらせたらピカイチですね、伊藤淳史さん。
本物の坪田先生ともそっくり。

有村架純ちゃんは体張れる大人っぽさを出せる反面、ティーンの顔もできる…やはり末恐ろしい役者さん。
可愛いからいいけど、高3女子をおんぶはエロすぎたよ!




これから受験生は最後の追い込みですね。
自分も受験生の頃を思い出してアツい気持ちになろうと思い観てみたが、羨ましさが爆発しただけであった\(^^)/