このレビューはネタバレを含みます
すーっごい幸せ…五感と想像力を全開にして味わえる、アート作品としての映画。
こんなんどこでどうやって撮るの…そんで、わかってたけどさ…IMAXがそんなに近くに無いから仕方なく普通の劇場で観ましたよ…IMAX最高だろうな…美術館にでも行くくらい気合い入れて行く必要あるね。
まとわりつく砂、地響き、砂嵐、爆撃…低音サウンドと相まって、顔をしかめてしまうほどの臨場感。サンドワーム乗れるのいいなあ。
限界世界なので生存本能と感情とが結びつかないジャッジや扇動を咄嗟に行う必要もあるわけで…これからポールとチャニはどうなっちゃうの…愛しいほどに憎くなってしまうの…？
オースティン·バトラー、出演時間が短いのに恐ろしいほどに爪痕残された。
本当に彼でよかったよね…彼じゃなかったら「安っぽい当て馬出てきた！」くらいの残念な役どころになりかねない難しい役だと思う。レア・セドゥとの無機質な絡みも眼福。
徹底した作り込みと圧倒的な存在感…今後も活躍が楽しみ。
リンチ版は見たの大昔すぎて忘れた…ガッカリするのは分かってるけどそろそろ復習してみよ。
この手の映画はやたら「最後どうなるの？」って訊いてくるような、ストーリー展開だけを軸に語りたがる人には到底不向きだなと思う。
こういう作品を観ると、今の世の中タイパばっかり重視するんじゃなく、ちゃんと味わって感じて考えて生きような！それが本当の意味のタイパだ！って気持ちになる。
