GUMI

ゴジラ-1.0のGUMIのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

映像とゴジラの強さは120点。ストーリーは50点。

ゴジラがあんまりにも凶悪でカッコよくて絶望で…文字通り口があんぐりしちゃった。
全方位を敵とみなす無慈悲なゴジラには、夢も希望も抱けず、ただただ脅威。しかも今回のゴジラはタイミングが悪い悪い…弱ったところをとことん追い込むドSなゴジラ。
怖すぎて楽しくドキドキさせてもらえて大満足。

世界情勢や災害後の今の状況と相まって、いろんなシーンが意味深になった。
しばらくあの絵は彷彿とさせるから見られない人もたくさんいるだろうな…


ストーリーはクッッッソダサい。美しく見せるために用意された台詞とシチュエーションの数々…〆はダンケルクと来た。二郎系並にマシマシでした。
一歩間違うと戦争を肯定してると受け取られかねないので危うさもある。

ドラマとして成立させるには、俳優陣が良いからこそ個が強すぎて。
みんな良い役者に決まってるんだけど、みんなのチューニングが合ってない。同じ作品に向けられた演技じゃない。
それでも個々はキャラ立ってるから、映画とかドラマに出てくる"いい奴"を寄せ集めた感じなのよね…それぞれは良いキャラしてたから別の作品でじっくり見たくなった。

そうは言っても最終的には神木くんの綺麗な瞳になんだかんだで納得させられてしまうところもある…
本当に悲しみと非力さに打ちひしがれてる時には美しく泣けるわけがなくて。その辺の表現力は彼、すごいな…
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