GUMI

PERFECT DAYSのGUMIのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

2024年の映画初めがこれで良かった…傑作。

自分の信じた価値を貫く強さと脆さの両方が共存している。これぞ正に人生なのでは。

私の耳を揺らす葉音、私の眼に飛び込む光、私の肌を撫でる風、私の頬を濡らす雨…すべてが愛おしくなる。奇跡のような日常はこちらから感じようとしなければ感じられない。
映像はもちろんだけど、繊細な日々の味わいをちょっとした眼の煌めきや口角で表現できる役所広司が実に素晴らしかった。思い出しても涙が溢れてくる…

一歩踏み出せば簡単に他人の価値観に晒されるような東京下町で、時には傷つきつつも他人に与えることを忘れず力強く自分のPERFECT DAYSを表現して生きる姿に励まされる。
どうせ汚れるのに何故丁寧に仕事をするのか。きっと自分が気持ちよく過ごすためなんだろうな。
日々を味わって生きねばと背中を押された。
GUMI

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