NONAME

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのNONAMEのレビュー・感想・評価

3.1
これぞ 生まれ変わったMCU。映画撮影聖地ダラム大聖堂に拠点を置き 輝ける最終章の幕開けらしい……(スミマセン 私 マーベル/MCU/コミック系 皆無に等しいです)。通算3作目となった『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は 個人的にMCUの傑作『デッドプール』 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に勝るとも劣らない 凄まじい傑作に仕上がった。盟友同士であり生粋の映画兄弟同士でもあるアンソニー・ルッソとジョー・ルッソの1作目からの続投の経験も反映されたのだろう。本作では これまで自ら課していたコミック的な制約がすっかり払拭され MCUの主要作品から 様々なコミック的映画意匠を謙虚に取り込むことで 彼らルッソ兄弟は さらにアベンジャーズをモダナイズすることに成功した。そして 前作では意識的に封印されていた アイアンマン/キャプテン・アメリカ/ソーの躍動が映画全編で炸裂している。そして なによりも 前作アベンジャーズシリーズ2.5と言える『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の重苦しいヴァイブからは一転 映画全編に底なしの力が行き渡り そこここかしこに言いようのない解放感が溢れている。ロバート・ダウニー・Jr かなり若返ったしね。

本作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のテーマは 「ヒーローの本質を扱う」ことだという。つまり これは 『アベンジャーズ 』1作目以降 いや ルッソ兄弟自身を襲った数々のバッシングを乗り越え ここからすべてを一新し 今こそ一気に巻き返しを図るぞという宣言でもある。反撃の狼煙は上がった。 これぞ 2019年におけるもっともモダンなアメリカンヒーローの形。この『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』によって 再びマーベルは アメコミヒーロー40年の歴史の最前線に降り立った。
NONAME

NONAME