千年女優

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生の千年女優のレビュー・感想・評価

3.0
NY訪問を経てMACUSAのティナや非魔法族ジェイコブらと親交を深めた英国の魔法動物学者ニュートン・スキャマンダー。兄テセウスや幼馴染リタとの関係や闇祓いを求められるしがらみに悩む彼が、恩師ダンブルドアたっての願いで逃走したグリンデルバルドの陰謀阻止のため鍵を握るクリーデンス捜索に臨む様を描くファンタジー映画です。

引き続き原作者のJ・K・ローリングが脚本、デヴィッド・イェーツが監督を務めるシリーズ第二弾ですが、前作から兆候があったものの二作目にして早くも魔法動物を巡るファンタジーロードムービー色は薄れて魔法使い版X-MENと言える穏健派vs過激派の全面抗争モードに突入。折角の続きものなのでゆるりと進めてもと思ってしまう所です。

様々な面で感触は『X-MEN:アポカリプス』に近く、素晴らしい映像での魔法バトル描写を楽しめるシーンもありますが、ローファンタジーとして練り込み不足を感じる魔法界と人間界の関係もあって、敵が掲げる「世界征服」が大言壮語に思えます。メインキャラが魅力的なだけにユーモアある掛け合いをもっと見たいと感じてしまう一作です。
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