くろねこヤマ子

エル・トポのくろねこヤマ子のレビュー・感想・評価

エル・トポ(1970年製作の映画)
3.8
二部構成でお届けする
圧倒的な大自然を
後ろに従えて
繰り広げられる
人間の欲望をも追求した
死と再生の西部劇。

無法者を倒し、
4人のツワモノと闘った後、
戦うことも勝つことも
とどのつまりナンセンスであることに
気づきながら最期を迎えた主人公が、

地中に暮らす人に助けられ、
年月を経て息を吹き返し、
恩返しのために動き出し、
あの時捨てた息子と再会し、
そして地中に暮らす人々に陽の目を
と、思ってやり遂げたことは

恩人たちの命を奪うことだった
というやりきれぬ想いとその先。

という解釈で良いのかな。
深くまで考えれない。

息子が幼少期も成長しても、
イケてるってところが救い。

主演ホドロフスキー監督は
頭を丸めると
たまにチャックウィルソンに
見えちゃうというミラクル。

モグラは地中を掘り進みながら
太陽を求める。
だが地上に出て太陽を見ると
失明してしまうのだ。

この作品、いろんな人に影響を
与えてるよなぁってことを
ちょこちょこ思いながら鑑賞しました。

+++
Directed by
アレクサンドロ ホドロフスキー
Night