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ワイルドカードのroofbalconyのレビュー・感想・評価

ワイルドカード(2014年製作の映画)
3.1
序盤は小気味良い用心棒もの。銃を使わない凄腕。おなじみ元特殊部隊ステイサム。
が、中盤から急にブラックジャックでツキまくる別の映画みたいな変な展開に。
50万ドル稼いでギャンブルを断ち切りラスベガスを出たいという動機はさりげなくしか匂わせていない。何度か出てくる地中海(わかるかい)のヨットのイメージ。 なので、流れが唐突に感じた。 これはこれで、どこへ連れて行かれるか判らなくなる面白さはあるが。
変な期待値が上がりかけたが、ちょっとあっけない幕切れ。
敵が小物しか出てこず姑息で、手下チンピラの使い方は正攻法過ぎる。
サイラスとの交流はいいのだが、彼の経歴ではなく振る舞いでまた違った只者じゃない感じが欲しかった。バターナイフとスプーンだけ(宣伝用メインビジュアルでも持ってる)で戦うクライマックスは白眉であろうけれども。
カジノディーラー役のホープ・デイヴィスは「アバウトシュミット」と「アメリカン・スプレンダー」にも出ていたが、制作年が12,3年も離れているせいもあり、気付かなかった。 他にも「脳内ニューヨーク」やトニー・スタークの母親役がある。
昨年秋に他界した原作脚本ウィリアム・ゴールドマンはアカデミー脚本賞受賞の大御所。作品歴に観た映画がたくさんある。
監督サイモン・ウェストは、「トゥームレイダー」監督、「ブラックホーク・ダウン」製作総指揮 「メカニック」もこの人。

ロケ地:ネバダ州 ラスベガス
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