2012.11.24 シアターNにて
『カリフォルニア・ドールズ』とともに本作でアルドリッチ作品の洗礼を受けた。初見で大号泣。
アルドリッチお得意の画面分割で通信(電話・無線)の応酬による緊迫感を盛り上げてる。後半で丹念に描かれる大統領(チャールズ・ダーニング)の苦悩。真実を告発しようとするバート・ランカスター。どちらも政府という組織に呑み込まれてしまう…
「ロバート・オルドリッチ読本」によるとB・ランカスターは、自分は年寄りで最早主役ではないことを自覚する発言をしてる。品があり過ぎてこういう事件を起こしそうに見えないんだけど、孤独な闘いを続ける悲哀はすごく伝わってくる。
ラストの超望遠俯瞰…思い出すだけで涙が出そう