あの決定的敗戦からはや一年……
占領統治下の混迷真っ只中にある広島。早くも戦後の開放感と活気に満ちていたが、それを良しとしない者たちもまた少なからず存在した。そう、日本帝国軍の生き残り。特攻くずれの男たちである。
彼らはその広島の街を、いや戦後日本を憎んでいた。名も無く貧しく美しく。そんな生温い事言ってっから戦争に負けたんだ。それにこんな世の中にしちまったのは一体誰だ。お上の為とかそんなこと言ってっからこんな事になったんだ。お国もヘチマもあるかい!!
「ワシらうまいもん食うてのぉ、マブいスケ抱く、そのために生まれてきとんじゃないの。」
——欲望と暴力渦巻く、漢たちの熱き”闘い”が始まるッ!!!
♫チャララ〜〜(仁義なき戦いのテーマ)
——て感じであってます?
いやはやとにかく、スンゲーモン見ちまった。邦画にもこんな凄まじいエネルギーに満ちていた時代があったのか&こんな濃い役者がこんなに揃っていたのかという驚きと、さらに続編がその年にもう2本も作られたのか(このクオリティを維持しながら!)という驚異の事実に最早言葉も出ない。刮目して観よ。