クーデターで国を追われた年老いた独裁者とその孫との逃亡の旅を描きつつ、独裁者が国民の実態を目の当たりにしていくお話し。
贅沢な暮らしをしている人もいればお金もなく飢えに苦しむ国民もいる。
貧富の差から生じるテロはどこの国でもどの時代でも同じです。
服を奪い、変装をして孫にはこれはゲームだと伝えます。
途中、途中で目を覆いたくなるような出来事。
改めて独裁者は自分の罪を知るのです。
本作は架空の国の話しですが
独裁者は権力を守る為に流血をいといません。
一方民主化を求める人々は暴力で訴えます。
憎しみが憎しみを生み、復讐の連鎖にはまります。
何処かで断ち切らないと、何処で断ち切るのか。
人間の善が試される時です。
アラブの春で民主化された国々。
革命後も暴力が蔓延している国が殆どです。
そして被害を被る弱い者に心を痛めてしまうのです。
そんな事を本作を見終えた後考えてしまいました。