お願いだから、字幕つけてくれー!
「この映画の言語は手話である。字幕や吹き替えは存在しない」と、冒頭で出てきます。
え?何それ?!なんか不安だな……って思ったら、
見事に不安が的中!
実はこの映画、セリフ1つも有りません!
全部手話です!!!
レビューで、「セリフが無いから引き込まれる」というのがあったが、俺はその真逆。
セリフが無いから全く引き込まれない。
セリフが無い分、表情で魅せてくれるのかと思ったが、期待外れ。
さらにそれに拍車を掛けているのがストーリーの意味不明さ。
はっきり言って、あらすじの後の部分は全く理解出来ない。あらすじ部分に関しても、あらすじが無かったら理解出来ない程に不親切。
手話が分からない人にはよく分からない様になっている。
しかもストーリーは理解出来ないのに、なんだか胸糞悪いという、救いようのなさ……。
ホント最悪!時間返して欲しいぐらい!2倍速で観たのに観るのが苦だった!
観終わって思った事は、手話だと喧嘩の時に何か伝えたい度にこっちを見てもらわないといけないから面倒くさいよな〜って事だけ。
散々言ったけど、「映画において如何に音が大切か」を教えてくれたということはこの映画の良い点。
全編セリフ無しのせいで、ストーリーの起伏が殆ど無く、一つ一つのシーンが冗長で、全体的に見ても長く、観る者を飽きさせるという、なんとも風変わりな作品。演出は否定しないが、もっと表情で魅せるか、視覚的に分かり易いストーリーにするべきだった。中絶のシーンは、B級ホラーの様に下手に叫ばないので観やすかったけど、言葉を発しないせいで痛いのか怖いのかがよく分からないのが勿体ない。