このレビューはネタバレを含みます
『リング』シリーズ第1弾!
VHSに馴染みのない世代としては、『リング』はもはや古典。古くて単調ではあるんだけど、やはり見れば見るほど面白い。テレビの画質がめちゃくちゃ悪いのが、昔の映画って感じがして不気味さが増してる。呪いのビデオの映像自体も、なんだか分からないけどこれを見たら死にそうと思わせる居心地の悪さがあった。
元夫婦が絆を取り戻して行く様はメロドラマとしても十分に楽しめた。だからこそラストの緩急の衝撃が凄まじい。主人公が助かったのは貞子を見つけてあげたからかと思いきや、全く関係なくて、ただただ人になすりつけて拡散していくしかないという絶望をラストに叩きつけてくる。これが本当に巧くて、その理不尽に直面した後の主人公の行動には鳥肌が立った。そして息子が呪いのビデオを観てしまうシーンも怖い。あれは主人公の演技も相まって精神的にくるものがあった。
貞子がテレビから出てくる時に意外と変な動きしてないのよね。これが本家か。