宇宙移住計画を実行するため地球を旅立ったコヴェナント号。
最新型アンドロイド、ウォルターの管理の下、コールドスリープ中の男女2000人を乗せ、移住先の惑星を目指していた。
ところが途中で大事故に見舞われ、謎の電波を受信。
発信元の惑星に向かうが……
『プロメテウス』の後編で『エイリアン』の前日談として制作された作品。
エイリアンシリーズ、毎回テーマを変えて連続物は駄作と言う定説が当てはまらないシリーズ。(自分内の認識)
さて今回は?
今回は哲学な世界へ、破壊と創造、繁殖前夜。
過度なAIの進化に対する警鐘もチラリ…。
自分的にはまた新しいエイリアン作品が見え、新たな世界が見れて満足。
アンドロイドのデイビッドは前作『プロメテウス』より引き続いての登場。
前作『プロメテウス』で、唯一、生き残ったエリザベス・ショウ博士とアンドロイドのダニエルズが、その後どうなったか???というエピソードが、物語の謎を解く鍵になる。
『プロメテウス』よりも原点回帰してエイリアンらしさは出てきたと思うが、逆に既視感あるシーンの連続。
豪華な美術セットやVFXは見どころあるし、ファスベンダーの底知れなさを感じさせる芝居はさすがの貫録を思わせるが、観終るとB級ホラーSFという印象が強い。
とはいえ、まぁフツーに面白いです。
主人公とエイリアンのガチンコ勝負する描写はかなり見応えありました。
劇中前半に登場する亜種も生理的な気持ち悪さ満載なクリチャーでドツボ。
あの亜種もなんか人気が出て来そうな予感がします。
エイリアン映画としては十分次第点。
ただ、死んでいく乗組員が不注意過ぎたり間抜け過ぎで緊張感がなかった。
これは残念に感じたところ。
あと、未知の惑星に予め無人探査も行わず、いきなり防護服もなしで下りちゃダメですよ。
それにしても、リドリー・スコット監督未だ現役ですか。
もう後期高齢者、ただただ頭が下がる思いです。