あざらし

エイリアン:コヴェナントのあざらしのレビュー・感想・評価

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)
4.5
「聞いて。
鳥の声も動物の声もしない。
…何も。」

椅子に座る男性デヴィッド。
彼はアンドロイドでいま、目覚めたようです。
彼の父親である博士は彼にピアノを弾くように求めます。彼はプロのピアニストのようにピアノ弾いて弾きだすのでした。

2000人もの入植者を運ぶ船は、事故により宇宙船のブランソン船長と乗組員47名を失います。

そんな時、目的地よりも植民地に相応しく思う星から、人間からなされたような通信が受信されます。

エイリアンも、とても不気味で良いです。エイリアンシリーズは一作目がホラー要素が強く、徐々にシガニーウィーパーが演じる強い女性のサバイバルSFへとストーリーが変化していきましたが、今回は一作目のようにエイリアンの恐怖が前面に出ていて、ホラー要素の強さを感じました。

いままでのエイリアンは、意思疎通など考えられず、動きが素早いので映像にもしっかり映ることは少なかったですが、今回は新しいエイリアンを観ることが出来て、面白かったです。
エイリアンのデザイン、一作目のHRギーガーが偲ばれます。

また、エイリアンといえば、アンドロイドの不気味さです。
一作目では、何が一番印象的だったかと考えると、やはりアンドロイドであるアッシュのシーンです。
今作でも、アンドロイドの不気味さをじんわりと感じます。

「…決断の時だ。兄弟。」

…人類にとって、悪魔とはこのようなものかもしれません。
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