真っ黒こげ太郎

ボーダーラインの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
4.1
※今回のレビューは何時にも増して稚拙です。本作が好きな人はごめんなさい。


「ここで生きるのはムリだ。君は狼じゃない。ここは狼の住む地だ。」











続編が近所で公開され、興味が沸いて観たのだが、凄いモノを観てしまった…。
正直自分の文力で表すのは難しいが、色々参考にして頑張って書いてみる。

内容はメキシコの麻薬戦争を描いており、なかなか難しそうかと思ったが、意外と話の展開自体は分かりやすく、一安心。

まず、作中に流れる緊張感が凄い。特に後半で展開される麻薬カルテル殲滅戦は完全に戦争映画の如く緊張感。

更にメキシコ麻薬戦争の凄まじさが伝わってきた。優秀な捜査官の主人公も、本物の戦場では子供同然でしかないという…。
どんな修練積んだら、今作の荒くれ男達のような度胸や力強さが身につくのか。

そしてもう一人の主人公と言っても過言ではない、"嘆きの検察官"ことアレハンドロ。
もう雰囲気が尋常じゃない、そして怖え!強いのは当然のこと、他のアクションヒーローが生温く思えるくらい容赦なし!!!
「娘を20人に犯させる」なんて脅し文句、セガール御大でも言わんよ!!!

こんな凄まじい世界は観る者に強い印象を持たせる、まさしく「狼の住む地」と言えるだろう。

一応難点を言うと、自業自得とは言え可哀想な人たちも多い。
特に主人公と子持ちの汚職警官の人は可哀想だった。まあ展開の都合上しょうがないんだけどさ。

とにかく色々と壮絶な今作、重い話だが一見の価値はあると思う。