鍋レモン

ボーダーラインの鍋レモンのレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
3.3
⚪概要とあらすじ
アメリカとメキシコの国境で巻き起こる麻薬戦争の闇を、『灼熱の魂』『プリズナーズ』などのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が衝撃的かつリアルに描いたアクション。

優秀なFBI捜査官のケイト(エミリー・ブラント)は、メキシコ麻薬カルテルの全滅を目的とした部隊に入り、特別捜査官(ジョシュ・ブローリン)のもとで極秘任務に就く。ケイトは早速、謎めいたコロンビア人(ベニチオ・デル・トロ)と共に国境付近の捜査を開始。人が次々と亡くなる現実を突きつけられたケイトは...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“その善意に 境界(ボーダー)はあるのか-”

「無事に戻るまでが作戦だ」

⚪感想
社会派アクション作品。

FBI捜査官が麻薬カルテル捜査に参加って言う内容なんだけど組織図みたいなのがよく理解できなくて少し難しかった。

考えさせられる作品だけど面白いかと聞かれると別。あとはあまりハマらなかった。
シリアスで社会派な作品は真面目すぎて最近あんまり楽しめなくなってきた。

ジャケットの俳優さん誰だろうって思っていたらエミリー・ブラントだった。違う人に見える。

ベニチオ・デル・トロの圧倒的な色気。大人の色気ダダ漏れすぎて見惚れる。
ある意味こっちの方が主人公な気がしてしまう。

ヴィルヌーヴ監督の作品は全体的に重い。

以外にもド派手なシーンは少ないけど言いようのないひりひりした緊迫感が続く。

タイトルやキャッチコピーからも作品としてのテーマがわかっているけれど、どっちかと言うと今作よりも『キングダム見えざる敵』の方が本質を掴みやすい気がした。

その人が善と考えれば正義で相対するものは悪。命を奪うことであれ本人にとっては善。

法を守っても必ずしも平和になるとも限らず、そこから復讐が生まれれば暴力が増殖していく。

「無事に戻るまでが作戦だ」ってセリフ「家に帰るまでが遠足だ」に似てるよね。



⚪以下ネタバレ



冒頭のシーンが一番インパクトが凄かった。容疑者の家に突入し射殺するも壁一面に顔を潰されビニールで覆われた遺体が。さらに床下には爆弾が仕込まれ爆発し警官二人が殉職。

野獣の街呼ばれるファレスで見せしめのために沢山の遺体が吊るされていた。しかも首がない。

ケイトが部隊に入る時に男たちに結婚してるかとか子供がいるかとかいちいち聞かれるのなんか嫌な感じ。
ケイトは離婚をしていて、テッドといい感じになるんだけど実はテッドは汚職警官って言う。

アレハンドロはアラルコンに妻と娘を殺されていた。
アレハンドロが感情を乱すことなくアラルコンら家族を撃ち抜いてしまう。しかも先に奥さんと息子なのがね。
アレハンドロの拷問が自分の股間を近づけるっていう。水もなんか怖い。

父親が悪いけど最後にその息子がサッカーをしてそれを見守る母親。シュートを決めるかと思ったところで発砲音で相手のボールにっていうのが完全バットエンド。

⚪鑑賞
⚫GYAO!で鑑賞(字幕)。
鍋レモン

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