真世紀

スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号の真世紀のレビュー・感想・評価

3.4
Amazonプライムで再見。

「仮面ライダー」最終回放送の1973年2月10日。1号2号のダブルライダーがショッカー首領を倒した直後。ショッカーが開発していた3号ライダーが二人を倒し、歴史が変わる。

歴史改変がなされた世界では、ショッカーが日本を統治。続いて世に現れた仮面ライダーらも3号に倒され、洗脳を受け、ショッカーライダーとなっており、一部のライダーだけが反抗を続けていた。

改変世界では警察である仮面ライダードライブ泊進ノ介ももちろん、体制側。だが、仮面ライダーブラックが子供を庇って倒れる姿を目にしたことから、疑問を抱く。そんな、彼の前に姿を現したのが今は自らのダブルライダー殺害を悔いて正義の側に立つ仮面ライダー3号黒井響一郎(演じるは及川光博)。その導きで仮面ライダーゼロノスら仲間を加えつつ、ライダータウンを目指す。

映画の見せ場では、GPというタイトル通り、ライダーたちのレース対決が実現。マシンの性能、運転技術を競うにとどまらず、互いに直接攻撃有りで「チキチキマシン猛レース」ばりの展開で笑う。

また、終盤では原作マンガを意識した場面も。立花藤兵衛も登場するけど、井出らっきょとは気付かなんだ。

ショッカー大幹部にはブラック将軍、演じるは高田延彦。「出てこいやー!」も聞ける。新怪人はチーターカタツムリ。ゲルショッカー的な二種の組み合わせ怪人だが、登場した際には早いのか遅いのかどっちだよ!と突っ込みたくなるわな。まあ、カタツムリの粘液を放出して相手の動きを止め、チーターの高速で襲い掛かるという攻撃手段。

最終決戦では巨大メカ戦の要員として「忍びなれども忍ばない」ニンニンジャーが参戦。唐突な戦隊登場(ニンニンジャー自体のキャラは嫌いじゃない)やオリジナルの役者さんが出てないライダーのその他大勢っぷりは、まあ、仕方ないかな。

そもそも、この映画の改変設定だとダブルライダーが改造手術を施したV3がいること自体が変だろだの、突っ込みたくなるところも多々あれど、仮面ライダー3号というキャラが設定やら、演じるのが及川光博さんということもあり、魅力的で細かいことには目をつぶって楽しみましたわ。
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