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グランド・セントラルのakrutmのレビュー・感想・評価

グランド・セントラル(2013年製作の映画)
3.0
原発作業員の男性が、同僚の婚約者と道ならぬ恋に落ちるというストーリー。人気のタハール・ラヒムとレア・セドゥが主演ということで見たのだけれど、内容的にはどっちつかずで、かなりビミョーな感じ。

原発での作業の様子やそこに働く人々の思いや恐怖が結構しっかりと描かれているので、恋愛ものというよりはドラマなのかなと思ったが、二人の恋愛の話がどうも原発や放射能の話とうまく融合しなくて、分離したまま映画が進んでいくので、どっちに集中していいかわからないうちに終わってしまった。許されぬ恋で放射能の恐怖から逃避しているというたぐいの解釈もできなくはないが、個人的には見ていてそんな感じはしなかった。当時はタイムリーな話題だったのだろうが、もう少し描きようがあるような気がするのだが。

大好きなレア・セドゥが見れたのは嬉しいけれど、こういう色気を全面に出す役はあんまり似合わないんだよなあ。そういえば、レベッカ・ズロトヴスキ監督の『プラネタリウム』もイマイチだったのだっけ。この監督とは相性が悪いのかもしれない。
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