MISSATTO

ブルックリンのMISSATTOのレビュー・感想・評価

ブルックリン(2015年製作の映画)
3.6
とてもリアルな青春映画という印象だった。
この映画は映像の美しさと、成長する過程を丁寧に描いた脚本と、素晴らしいキャスティングに裏打ちされている良作だろう。

ただ自分が主人公と同性であるがゆえに、エイリッシュの言動に共感出来るかといえば、多くの点で否定せざるを得ない。それでも後半、帰国して目の当たりにした、母国の最も嫌な部分によって人生の岐路の決意をする場面などはむしろ痛快で安堵もした。
当時の移民の辛さや難しさというよりも、むしろどの時代にでも見られた、若者が多かれ少なかれ通る、育った街や環境への反発、別れと出会い、そして大人としての生活を獲得していく普遍的な成長物語だった部分はとても好感が持てた。
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