shiho

SPY/スパイのshihoのレビュー・感想・評価

SPY/スパイ(2015年製作の映画)
4.3
こんなスパイ映画、観たことない!
面白かったです(*゚▽゚*)!
笑いっぱなしでした笑

ジャケを見ると、デブのおばさんがスパイごっこしてて、その右手左手に有能な2人がついてる…そんな印象を受けませんか?

否!!この映画はこのメリッサ・マッカーシー演じるスーザンが全力で暴れまわり体を張って大活躍する映画でした。
ジュード・ロウは脇役だったし、ジェイソン・スティサムは完全にギャグ枠(笑)。

元々はCIAオフィスでエージェントの目となり耳となるサポートをしていたスーザンが、コンビを組んでいて想い人だったファインが殺されてしまい、なおかつ敵側にCIAの面子が割れていることから、彼の仇を取ろうと現場に出るところから始まります。

実は彼女、元々はCIAアカデミーのサポート部門でトップの成績でした!
その体に見合わず俊敏かつ凶暴な動きを見せる当時の試験の映像は爆笑もんでしたww

それでも違和感なく敵を監視しに出るため、おデブおばさん用にこさえられた身分は「痔持ちの旅行おばさん」とか「猫おばさん」とか散々たるものでしたが、スーザンはシュンとしつつも過激に任務をこなしていきます笑。

最近「ホラーは笑いと相性いいんだ!」って気付かされる作品が増えてきましたが、
スパイもコメディと相性がいいんですね☆☆
緊張感たっぷりで「大丈夫か?!」と心配になるものの、意外に上手く激しく切り抜けていくスーザンも面白かったですし、
時おり出てくるジェイソン・スティサムが面白すぎた…
数々の修羅場をくぐり抜けてきた男らしいが…アホすぎます笑
彼がドスの効いた声で語る武勇伝がすごかった。
「俺は火だるまのまま車ごと列車の上に飛び乗ったことがある…!
火だるまなのは車じゃなくて!俺!!」とか
「千切れたこっちの腕を自分で繋ぎ合わせた!こっちの腕で!!」
みたいな嘘か本当かわからないエピソードを延々とドヤ顔で言い続けるシーンがすごく好きでした笑

スパイ映画らしく、コメディばかりでなくそれなりに人は死ぬし表現のグロ規制はないので、
笑いとシリアスとの絶妙なバランスが今作の良いところでありました。
ターゲットとなるマフィアの娘役の女優さんも、小悪魔agehaみたいなケバメイクで今いち品性と知性に欠ける所とか、時々見せる残酷さ、とてもらしくて良かったと思います☆

アクションシーンもそれなりに迫力があり、ハラハラしたり笑ったりで密度の濃さにあっぱれです!
女スパイとのキッチンでの対戦が一番迫力あったかな〜
飛び交う野菜!フランスパンvs包丁!
中華包丁vs鍋!最終的には力技! メリッサは元より敵側のナイフさばきがそれっぽくて良かった。

事務所で働いている時はかわいらしくはあるものの冴えない太ったおばさんだったメリッサが、
スパイになったら(本心からと言うよりは仕事中の人格とパニクってる部分があると思うけど)下品な言葉で相手を罵るキャラになるのも爽快でした!
多分、本人が元来下品なキャラクターでないからこそ、笑えるのだと思う笑

実際CIAがこんな面子と装備ではアメリカはお終いだとは思いますが笑、(事務所ではコウモリやネズミが発生している。「このネズミ飛ぶぞ!!」→それコウモリだろ!)全体的に楽しめた作品でした♫

私的には今回のジュード・ロウはいまいちでしたが、
実はお初だったジェイソン・スティサム氏がとても良い俳優さんだったのが一番の発見でした♫
今までハゲだしな…ってちょっと遠慮してたんだけど…いい声だ( ´▽`)!スティサム氏の出演作品でオススメあったら教えてください♫

エンドロールの前後のコントもとても笑えてよかったし、
メリッサとスティサムの素の
笑いがとても微笑ましかったので(ここでスティサムにキュンとしました笑)締めとしてはよろしかったと思います☆
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