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キル・ビル Vol.2のshihoのネタバレレビュー・内容・結末

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

あれぇ?なんか10年前はそんないいと思ってなかったのに(なんなら内容ほとんど忘れてたのに)1から通してじっくり観直したら2面白かったなぁ?!自分が大人になったからかもしれません。

パイ・メイのぶっとびエピソードからゲームの中華ステージで少年漫画やってるような修行編も長くなくて(重要)楽しめた。なおかつ分厚い木の棺を破らなければならないっていうタイミングの回想でこのエピソード入れてくるから自然に観られて良かった。

バドは凝ったことしなきゃBちゃん殺せたのにね!残念無念!毒蛇に噛まれた後の演技よかったですね。「俺たちは復讐されて当然だよ〜」って言ってたけどまぁそれはそれとして殺しに来るなら迎え撃つスタイル。

そしてエル。私のアイドル!お前はなんでそんなに愛おしいんだ?白コーデもナースコスもキメキメスーツも見せてくれてLOVE。パイ・メイに目玉くり抜かれ回想のギャグ感なんなんだwww 毒が得意なのか卑怯者だから毒殺するのか…(両方だと思っていますが)。
そんなわるいところとか、持ってきた札束を屈んで雑に鞄に入れ直すシーンとか、Bを認めててだけど目障りででもいなくなると寂しい的な愛憎は表裏一体みたいになってるところとか、最後大騒ぎして無様に転げ回ってたところも含めてお前が好きだよエル。
これから年上の男性からパワハラやセクハラ受けても「クソジジイの言葉など私になんの価値もない!」というエルマインドを胸に強く生きていきたい。
ところでビルはパイ・メイ殺し許してくれたの?バド殺しとか(電話の時点で)本当に納得してたのかな?基本性悪金髪女には甘いのかもしれませんwww手のかかる子ほどかわいいみたいなやつかもしれん。

最後まで観て協会の惨殺の前でどういう流れだったの?とかそのへんが分かって良かったけど、あれこれBおおむね自業自得じゃん???ってなったwww
ビルへの恨みも「よくも私を撃ったわね〜!娘は生きてたからいいや😊」みたいな感じで他の無実の人たちが殺されたことへの怒りが薄めでなんだコレ?出会って半年もせず知らん男の子供を妊娠してる素性不明の女と結婚してくれようとしてた彼氏さんとお友達と式のスタッフどばっちりじゃん!!!Bは妊娠して殺し屋から母親という別の生き物になったのは分かるよ?でもそれなら誰も巻き込まないようにシンママ貫かなきゃだめだよね…。それなら報復受けるの自分だけで済んだんだよ?
ていうかここまで世界的殺し屋の特別な愛弟子で愛人だったらそりゃ簡単に組抜けられないですよ…。普段理性的に見えるビルだって取り乱しちゃうって。一番可哀想なのは協会の被害者9人だけど、なんかビルにも他の殺し屋幹部たちにもちょっと同情しちゃうな。モブ殺したのがプロとしていけなかったと思うけど、Bは自分がリンチにあって撃たれたってだけでもどうせ復讐しに来そうですよね。
そして殺し屋カップルの子がカタギになれるわけないだろ!この娘も昨日まで数年共にいた父親の姿が見えなくても情緒安定してるのおかしいだろ……。

と、思わぬところでしこたまモヤモヤしたけど、全体的には楽しめたので良かったです。長話をしているシーンがカッコよくて、迫力があって、その長話がちゃんと後の展開に繋がってるのが好きですね。バドの雇用先のオーナー、言ってることは至極まともで笑った。クセも戦闘力も気も強い巨女コレクションが拝めるだけでだいぶ幸せでした。オーレンとエルがどんな関係だったのか知りたいですね。

冒頭のビルの台詞「俺はサドか?いやいや俺はお前にはマゾだぜ」ってやつ、タランティーノ監督自身の俳優への気持ちなのかなと思いました笑
Bも全然無敵じゃなくてけっこう酷い目に遭い続けるけど、最終的には勝ちますよね。いじめたいけど最終的には負けたいんだ〜!惚れた男の方の負けだよぉ〜!って感じかな?笑笑
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