ひでやん

罪の余白のひでやんのレビュー・感想・評価

罪の余白(2015年製作の映画)
3.4
学校で転落死して自殺と処理された娘の日記を見つけた父親が、イジメがあった事を知り、娘を死に追いやった生徒と対決するサスペンス。

日記に書かれていた生徒、咲は、
成績は優秀で容姿端麗、他の生徒から憧れる存在。しかし本性は、ずる賢くて嘘つきで演技上手で計算高い女。
顔は天使で、心は悪魔。

ターゲットに近付き親しく接して、
唯一無二の親友と思わせて、冷たく突き放す。
相手が不安になるとまた優しく接するという飴と鞭によって洗脳させ、精神的に追い詰め服従させる女。

金魚が泳ぐ水槽にピラニアを入れるとデンジャラスなので別の水槽に入れればいいが、学校の教室内はそんなわけにはいかない。

「目に見える」イジメがあっても、見てみないフリをしたり、深刻な状態になるまで学校側の対処もなかったりする。

咲は「目に見えない」イジメである。
吉本実憂は、とことん悪女を演じた。
人指し指を口に当てた時の表情に恐怖を感じた。
わっるい顔してた。

そして、もう一人、
地味で消極的で恋愛経験がない女だと、散々咲に言われたダサイ女を演じた谷村美月の演技も良かった。
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