このレビューはネタバレを含みます
観賞後は穏やかな風が吹いた感覚。寺院の法会(ほうえ、特別な儀式)のように、衣を着て、五条袈裟や七条袈裟を着て、帽子(密教では絹の羽二重を首に巻く)を纏い、数珠を左手に掛け、中啓(ちゅうけい、煌びやかな扇)を持ち、弾指(たんじ)をして礼ののちに入場し本尊の前に座して作法に入る時の気の引き締まる所作や緊張も含んだような美しさがあって、中国も日本も昔の人は本作のようにゆっくりと会話をされたと思うし、鳥の鳴き声や虫の音が大きく聞こえたと思う。
お召し物も淡い色合いで当時を感じさせてくれて◎。アクションはお飾り程度。李 屏賓(Mark Lee Ping-Bin)さんの撮る映像がとにかく好き。
白牡丹の花、綺麗だった。なんでこんなに心に残るんだ。
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1パターンではなく蛙や他の動物の鳴き声も織り交ぜてくれたら尚よかった。