ひろぽん

ヒロイン失格のひろぽんのレビュー・感想・評価

ヒロイン失格(2015年製作の映画)
3.4
女子高生のはとりは、幼馴染の利太に愛の告白をしてもらうヒロインを妄想し、例え利太が他の女子と付き合ったとしても、最終的に選ばれるのは自分であり、自分は利太の「ヒロイン」だという根拠のない自信を持っていた。だが、急に現れたクラスで一番冴えない女子・安達にあっさりと彼を横取りされてしまう。そんな時彼女にアタックして来たプレイボーイの弘光。幼なじみの男女が紆余曲折を経て本当の自分達の気持ちに気がついていく王道学園ラブストーリー。

この作品の見どころはなんと言っても、前半のコメディに全振りしてる少女漫画チックな斬新な展開。食パンを咥えながら学校に登校するなど𝐞𝐭𝐜...🍞

さらに、桐谷美玲の顔の表情筋を上手に使った変顔のオンパレードや、彼女の神々しい坊主姿を拝めるという点が最大の見どころ。


自分に自信が無さすぎる利太よりも、チャラチャラしてたけど本当の恋のトキメキを知った弘光の方が好きだな〜

転んだり、失敗したところを勝手に写真に撮る利太の行動が全く好かん。

普通に可愛い感じの子じゃなくて、地味な女の子をヒロインのライバル役に持ってくるあたりセンスを感じる。

山崎賢人が嫉妬してる姿や、坂口健太郎の涙のシーンがとても良かった。漫画の妄想の世界から現実に引き戻す役の福田彩乃や、お助けキャラで登場する竹内力がいるおかげで作品のバランスが絶妙に保たれてる。

笑える小ネタをバンバン挟んでくるから楽しい。後半にかけシリアスな展開になってくるのもギャップがあって良かった。ラストは王道な展開でちょっと萎えたけど、その前の桐谷美玲と坂口健太郎のシーンはグッとくるものがあった。

ハウステンボスやハイジの村などを修学旅行のシーンで使った映像がとても幻想的で美しかった。中でもエレベーターを出た時の夕焼けのシーンは綺麗でずっと見入ってしまった。

ラブコメ好きじゃない人でもそれなりに楽しめる作品だと思う。それにしても修学旅行自由すぎだろ!

この時代の恋愛の象徴だった山崎賢人×西野カナ!『トリセツ』で終わるエンディングも良い。
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