ほーりー

ザッツ・エンタテインメントPART2のほーりーのレビュー・感想・評価

4.1
わたしの好きなダジャレで、"アステア一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂"というのがあるが、それはさておき。

PART1はあくまでもダイジェスト版という構成だった「ザッツ・エンタテイメント」。監督がジャック・へイリー・Jr. からジーン・ケリーにバトンタッチされたPART2はそれ自体がエンターテイメント作品になっている。

前作と比べると、マルクス兄弟を筆頭にした喜劇名場面集やスペンサー・トレイシーとキャサリン・ヘップバーンの特集など、ミュージカル色が少し薄まった感があるが、その分おもちゃ箱を開けたような楽しさに溢れた内容だった。

何といっても目玉は、アステア(当時77歳)とケリー(当時64歳)が共演し、歌とダンスにのせて過去のMGMミュージカルの名場面を紹介するところにある。これぞまさに神々の饗宴である。

前作でほとんどの名場面を紹介していたと思いきや、まだまだ残っておりました。

特に「バンド・ワゴン」の"ザッツ・エンターテイメント"を歌うシーンは前作になかったので非常に嬉しい。

他にも「雨に唄えば」の"グッド・モーニング"、「イースターパレード」の"ステッピン・アウト・ウィズ・マイ・ベイビー"など、あの名シーンが今回初お目見えで、PART1ではかなり出し惜しみしていたことがわかる。

そして〆はやっぱりエスター・ウィリアムズ。あの水上スキー・ショーはもうコメントのしようがないほどのもの凄さ。

■映画 DATA==========================
監督:ジーン・ケリー
脚本:レナード・ガーシュ
製作:ダニエル・メルニック/ソウル・チャップリン
音楽:ネリソン・リドル
公開:1976年5月16日(米)/1977年2月26日(日)
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